あなたの大切なバッグ、カビ予防しましょう!
さてカビ対策のためには、カビの事を知らなければいけません。そこでまず、カビが好きな環境を知っておきましょう。
カビが好きな3条件
■湿度が高い……夏〜秋、梅雨や台風の時期、埋立地、雨で濡れたまま、など
■通気が悪い……通気性の悪い建材、換気のない部屋、押入れやタンスの中など
■栄養が豊富……手垢、ホコリ、飲食物の付着、オイルの塗りすぎなど
以上の3条件のうちひとつでも当てはまれば、カビが生える可能性は十分にあります。中でも最悪に近いケースは、次の通りです。
カビが最も生えやすい例
■手垢だらけの革鞄を、夏の間、洋服ダンスの中にしまいっぱなし
■雨に濡れてビショビショになった革財布を、引出しの奥に入れておいた
■一年中窓を開けない狭い部屋に、10年モノの革カバンを陳列
逆に、カビが嫌う条件は以下の通りになります。
カビが嫌う3条件
■湿度が高くない……濡らさない、部屋に除湿機を置く、乾燥剤を使う
■風通しが良い……風通しの良い場所に置く、適度に換気をする
■清潔である……汚れた手で触らない、食べ物や飲み物を入れない・こぼさない
以上のように環境を整えていけば、カビをかなり防ぐことができるはずです。ただ気を付けたいのは乾燥のさせすぎ。乾燥させすぎると今度は革がひび割れたりなどしてきますので、やはりほどほどが賢明ですね。
さてこうなれば後は、こまめなお手入れでカビをシャットアウトしてしまいましょう。これらは一見簡単そうですが、継続してやるのは結構難しいもの。でも、これらのうちのひとつでもできると、だいぶ結果が違うハズです。
■カバンを使ったら、革をこまめに乾拭き
これにはホコリや汚れを落とすことはもちろん、表面の湿気をふき取るという意味もあります。使うのは柔かめで吸水性の高いタオルなどが良いでしょう。
■カバンの中にタオルや、新聞紙を詰める
これは鞄の中の湿気を取り除くちょっとした裏技で、形くずれの防止にも有効です。ただ新聞紙はインクが付くことがありますので、ティッシュなどでくるんでやるとさらにいいでしょう。
■雨が降りそうな時は、防水スプレーをかけておく
水が染みた革はカビの温床になりがちですが、防水スプレーをかけておくと革に水分が染みるのを防ぐとともに、汚れの付着を緩和する効果も望めます。
■時々蓋やチャックを開けて、ゆっくりと日陰干しをする
カバンの中は湿気がこもりがち。ですので、このようにして中の空気を入れ替え適度に乾燥させて湿気を取るとともに、ゆっくり日陰干ししてあげるのがいいのです。
一度生えてしまったカビは、完全に除去することが非常に困難です。ふき取るだけで除去できたようにみえる場合もありますが、多くの場合、根が残ってくり返し生えてきてしまったり、カビが出す色素が落ちなかったりと、なかなかすっきりとはいきません。ですのでやはり、カビは予防が肝心というのが結論なのです。
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